性能データ集

穿刺データ
K-3ランセットポイント vs ペンシルポイント
ペンシルポイント針の穿刺抵抗はK-3ランセットポイント針の穿刺抵抗の約3倍と非常に高くなっていることから、皮膚や組織の通過時に大きな抵抗が発生します。
この抵抗を低減させるため、ガイド針の併用が不可欠となります。
一方でこの抵抗感は脊髄くも膜の通過時に適度な抵抗感として指先に伝わるため、脊髄くも膜の通過を容易に感じることができます。
また、ペンシルポイント針は刃面のないNon-Cutting針である為、Cuttingポイント針に比べ神経穿刺の危険性を低減すると考えられます。
穿刺データ

穿刺痕
Cutting vs Non-Cutting
Non-Cutting ポイント針とPDPHの発生に関してはいくつかの論文が発表されています。
その論文の中で、Cutting ポイント針の穿刺痕はくも膜を三日月状に切断した鋭利な断面形状となるのに対し、Non-Cutting ポイント針の穿刺痕は口をあけた二枚貝のように押し広げられた断面形状になることが報告されています。
弊社においてポリアミドフィルムを用いた実験でも、論文によく似た穿刺痕となることが確認されています。Cutting 針の穿刺痕は断面が鋭利なため、組織の癒着に時間がかかる一方、Non-cutting 針の穿刺痕は鈍的な切断であるため、広い開口面積であっても癒着が早いことが示唆されます。


ユニシス製
ペンシルポイント 25G
ユニシス製
K-3ランセットポイント 25G
穿刺痕 穿刺痕
CSF流出試験
メスシリンダーを脊髄に、赤く染色した水を脳脊髄液(CSF)に見立て、くも膜を想定したフィルムに針を穿刺・抜去し、その穿刺痕からの水の流出を観察した。
この実験では、穿刺後の水の流出が多いほどその針の侵襲性は高いと考えられます。
Non-Cutting 針の水の流出時間が短いことから、Non-Cutting 針はCutting 針に比べCSFの流出が早く止まることが示唆されます。


  ユニシス製
ペンシルポイント 25G
ユニシス製
K-3ランセットポイント 25G
抜去直後 抜去直後 抜去直後
継続した
漏れの有無
継続した漏れの有無 継続した漏れの有無